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漫画、アニメ(主に最遊記、ジャンプ、進撃の巨人)の感想。音楽(ラルク/hyde/HYDE)猫、カメラ等、煩悩上等日記。
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視られている。今日はとても視られている気がする。

買い出しに行った時もみんなで餅つきをしている時もテッサイさんの蕎麦打ちを手伝っている間も気が付くとその視線が自分に向けられていてなんとも居心地が悪かった。

突き刺すようなものではなくかといって暖かなものでもなく、何かしら意志が込められているかといばそうでもなく。

その視線からは何も読みとることができないのにこちらの事は全て読み通されるような、それは無意識に向けられているものではなくむしろ意図的なもので観察、と言う言葉が一番近いのかもしれない。

ー…観察。今もその視線が背中に注がれている。

騒ぎ疲れてみんなが寝静まった今、酔いを醒まそうと一人縁側に出た。私の後ろで無遠慮な視線を寄越す彼は炬燵の中。

私は右ポケットに手を入れて‘それ’の存在を確認する。確かに、ある。
今日一日私はそれをポケットに手を入れる度に確認していた。意識的にも無意識的にも。

時計の針が深夜を指すのが近づくにつれそれの存在は大きくなりだし、私を追い回す視線と相まって逃げ場を失くしつつある。

「もういいんじゃないっスか?」

真横から声が降ってきて驚く。いつの間に隣にきていたのか。

風邪ひいちゃいますよぉ、とこちらに顔を向けた彼と視線が合う。一日中追い回された視線と目が合い逃げ場を失くした私はそれでもなんとかこの場から逃げだそうと彼の横を通り過ぎようとするも腕を捕まれ動くことができない。

「ほらぁ、こんなに冷たくなって」

そう言って掴んだ手にハァっと息を吹きかける。唇がつくかつかないかの距離で吹きかけられその生温かい感触に心臓飛び跳ねる。

振り解こうにも体が動かない。そんな私を興味深そうに見つめる彼は手をやわやわと包み込みもう一度ハァっと息を吹きかけた。

もう逃げ場はない。後ろに逃げ場がないなら前に行くしかないではないか。勝手に追いつめられた私はなけなしの力を振り絞って捕まれた右手を彼に押しつけこう言った。

「…お誕生日、おめでとうございます」

その言葉と共に胸に押しつけられたものを受け取った彼は満足そうに瞳を和らげた。

==========

視かn…(違っ)彼は科学者ですから(しかもマッド)観察は得意だと思います。その行為に自覚あるのか無いのか。ともあれいやらしい性格してますね…好き!←

毎年喜助話を上げる事ができると無事一年を締めくくり新たな一年を迎えられる気がします。お粗末様でした。

喜助おめでとう!大好き!
それではみなさま良いお年を!

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凛01号
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自己紹介:
ジャンプや最遊記が好物の隠れヲタ。
機械に疎くアナログ派。図書館に住みたいと思っている若干活字中毒者。放浪癖あり。呑み助。あー民。 
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