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漫画、アニメ(主に最遊記、ジャンプ、進撃の巨人)の感想。音楽(ラルク/hyde/HYDE)猫、カメラ等、煩悩上等日記。
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日常茶飯事

==========

土方十四郎の朝は爆発音で始まる。

轟音と悲鳴と一瞬の間の後叫ばれる名前。

「総悟ォォォォォ!!」


屯所中に響き渡るこの男の怒声は隊内でも沖田、山崎に向けられる事が多く今のところその数は沖田に軍配が上がる。

刀を振りかざし勢いよく部屋へと入ってくる。
朝からテンション高ぇなこの人は。
爆音もなんのその。呼ばれた声で目を覚ました沖田。

「何でィ土方さん、化けてまで出てくんじゃねーよ。さっさと成仏しろィ。」

「まだ死んでねェェ!」

「そうなんですかぃ?失礼しやした…チッ」

「オイ、今舌打ちしたろクソガキ。」

軽くため息をつき、早く顔洗ってこい、と言い捨てて去っていく後ろ姿をぼんやりと眺める。半分成功半分失敗。両極の想いが沖田の胸をかすめる。




支度をして食堂に向かっていると後片付けを命ぜられたであろう山崎と出くわす。相変わらず地味なヤローだ。何か話し掛けくるが地味すぎて何言ってるか分からねぇ。

「今回も派手にやりましたね。副長の部屋直すの大変なんですよ。どーせなら屯所の外でやって下さい、沖田隊長。」

全くもって意味が分からねぇ。それ本気で言ってやすかィ?万更でもねぇくせして。食えねー野郎だ。そう口には出さずこう返す。

「山崎ィ、俺ァお前さんが苦手でィ。」

そう言うと慌てて、

「えぇ?!何でですか?…アレ?沖田さんにも苦手なもんがあるんですね。ってちょ、俺は殺さないで下さいよ~」

バカか。お前みたいな地味な奴殺しても面白くもねーやィ。殺す気も起きねぇ面倒なだけだ。まだ何か喚いているが無視して食堂に向かう。

食堂では既に朝食を口にしている土方が居た。俺が入って来たことに気付き、一瞬目が合うがすぐに視線を戻し犬の餌、もとい土方スペシャルをかきこむ。
俺はトレイを受け取り斜め前に座る。何気なく見ていると眉を寄せ箸を止めて何だよ、と視線だけで聞いてくる。

「…死ね。」

そう呟くとさらに眉を寄せお前が死ね。と返された。

こんなやり方しか自分は知らないのだ。
ねぇ土方さん。いつだってアンタの声を一番に聴きたいだなんて言ったら一体どんな顔するんでしょうねィ?

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…すんませんびーえるって何ですか?その2(爆)

沖田が毎朝悪戯をする理由。

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