漫画、アニメ(主に最遊記、ジャンプ、進撃の巨人)の感想。音楽(ラルク/hyde/HYDE)猫、カメラ等、煩悩上等日記。
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眠れない。あーでもなくうーでもなく唸りながら右へ左へ寝返りをうってみるがさして効果もなく。
「…ダッセェの」
昼間負った怪我は自分の過失にある。分かってる。あの程度の攻撃なら問題なく避けられることも、こういった行動を特に嫌がるということも。だがしかし思考とは別に体が動いてしまったのだから仕方がない。
悟空にはバカにされ(でもその後敵を全部倒してくれた)、呆れつつも手当をしてくれた八戒には笑顔で釘をさされ(目は笑っていない)いの一番に怒鳴ってくると思われた人物は何か言いたげに視線を寄越しただけで(眉間のシワ三割り増し)さっさと歩き出して行ってしまった。
ガサゴソと枕元の煙草を探していると不機嫌な声が降ってきた。
「夜中にゴソゴソとゴキブリかてめぇは」
「ああ?」
突然の悪態にこちらの声も低くなる。
「…眠れねぇのか?」
「あー…いや…」
「…痛むのか?」
重ねて聞かれ口ごもる。眠れない?確かに。傷が痛む?痛くないと言えば嘘になる。だがどの答えも違う気がする。
沈黙が落ちる。三蔵はそれ以上しゃべらない。悟浄は己の一部分に三蔵の視線が集中している事に気づく。
アレは俺の過失でお前のせいではなくもちろんお前もそんな事は微塵も思ってなくてこれはただ治りが悪いと出立に影響するからとかでも治ろうが治るまいが俺のことなんか無視して、むしろコレ幸いに馬鹿が減るとばかりに捨て置いていくぐらいのことはするだろうよ。この鬼畜生臭坊主様は。
なんて事が簡単に想像でき我ながら自分の扱われ方に苦笑せざるを得ない。悟浄はゆっくりと体を三蔵の方へ向けた。
三蔵の視線はまだ注がれている。いやいやまさかあり得ない、あり得ないけどお前そんならしくないつーか気にしてるっつーなんつーかだったらさぁ三蔵、
「添い寝してくれない?」
ピクリと片眉が上がり一瞬目を見開きしかし次の瞬間には剣呑な目をした三蔵の視線とぶつかる。
「…沸いてんのかてめぇ」
一段と低くなった声が答える。
「なんつーか、人肌寂しいっての?」
いやいや何言ってんの俺。
「貴様頭までやられたのか」
「俺一人寝はしない主義なの」
「知るか、この節操無しのクソ河童!」
「い~や、美人限定よ三蔵サ、マ!」
部屋の空気が一気に下がる。…寒い、そしてイタい。ホント何言ってんの俺。アレだ。血を流しすぎたそーだそーだ、それで頭が回らないんだわ。
「ふざけたこと抜かしてねえでとっとと寝ろ。明朝発つ。動けねえなら捨てていく」
あー…やっぱり?さっきした想像通りの答えではないか。悟浄は煙草を吸うことを諦め会話もこれっきりだろうと三蔵に背を向けた。
と次の瞬間背中に強い衝撃を受ける。ぐはぁ!と呻き咳込みながら振り返る。
「っめぇ!何しやがる!」
「詰めろ、狭いんだよでくの坊が」
背中を思い切り蹴飛ばした上、悪態までつき何食わぬ顔で人のベッドに潜り込んだ最高僧であらせられます我らが三蔵法師様は、「触ったら殺す」などと言い放ちさっさと背を向けて寝入ってしまった。
オイオイどうしちゃったの三蔵様?おまえの方こそ頭打ったんじゃね?いや俺言ったけど、おかしいだろあり得ねぇだろアレは単なる軽口で、俺は分かっててお前ももちろん分かっててでも今胸の辺りがこそばゆいとゆーか温かいとゆーか妙な心持ちで、顔がニヤケて仕方ない。
どっちにしろ寝れねーわなコレ。そう呟き悟浄はゆっくりと目を閉じた。
==========
コレ×ではないですね、まだその段階ではない。
甘めやと思うんやけどいかがなもんでしょう。でも次の日この状況を見た八戒に延々嫌味と嫌がらせ攻撃を受けることを悟浄は知らない(笑)ビバ駄目男!
ちなみにテーマは添い寝さてくんね?でした。
ハピバ三蔵!
眠れない。あーでもなくうーでもなく唸りながら右へ左へ寝返りをうってみるがさして効果もなく。
「…ダッセェの」
昼間負った怪我は自分の過失にある。分かってる。あの程度の攻撃なら問題なく避けられることも、こういった行動を特に嫌がるということも。だがしかし思考とは別に体が動いてしまったのだから仕方がない。
悟空にはバカにされ(でもその後敵を全部倒してくれた)、呆れつつも手当をしてくれた八戒には笑顔で釘をさされ(目は笑っていない)いの一番に怒鳴ってくると思われた人物は何か言いたげに視線を寄越しただけで(眉間のシワ三割り増し)さっさと歩き出して行ってしまった。
ガサゴソと枕元の煙草を探していると不機嫌な声が降ってきた。
「夜中にゴソゴソとゴキブリかてめぇは」
「ああ?」
突然の悪態にこちらの声も低くなる。
「…眠れねぇのか?」
「あー…いや…」
「…痛むのか?」
重ねて聞かれ口ごもる。眠れない?確かに。傷が痛む?痛くないと言えば嘘になる。だがどの答えも違う気がする。
沈黙が落ちる。三蔵はそれ以上しゃべらない。悟浄は己の一部分に三蔵の視線が集中している事に気づく。
アレは俺の過失でお前のせいではなくもちろんお前もそんな事は微塵も思ってなくてこれはただ治りが悪いと出立に影響するからとかでも治ろうが治るまいが俺のことなんか無視して、むしろコレ幸いに馬鹿が減るとばかりに捨て置いていくぐらいのことはするだろうよ。この鬼畜生臭坊主様は。
なんて事が簡単に想像でき我ながら自分の扱われ方に苦笑せざるを得ない。悟浄はゆっくりと体を三蔵の方へ向けた。
三蔵の視線はまだ注がれている。いやいやまさかあり得ない、あり得ないけどお前そんならしくないつーか気にしてるっつーなんつーかだったらさぁ三蔵、
「添い寝してくれない?」
ピクリと片眉が上がり一瞬目を見開きしかし次の瞬間には剣呑な目をした三蔵の視線とぶつかる。
「…沸いてんのかてめぇ」
一段と低くなった声が答える。
「なんつーか、人肌寂しいっての?」
いやいや何言ってんの俺。
「貴様頭までやられたのか」
「俺一人寝はしない主義なの」
「知るか、この節操無しのクソ河童!」
「い~や、美人限定よ三蔵サ、マ!」
部屋の空気が一気に下がる。…寒い、そしてイタい。ホント何言ってんの俺。アレだ。血を流しすぎたそーだそーだ、それで頭が回らないんだわ。
「ふざけたこと抜かしてねえでとっとと寝ろ。明朝発つ。動けねえなら捨てていく」
あー…やっぱり?さっきした想像通りの答えではないか。悟浄は煙草を吸うことを諦め会話もこれっきりだろうと三蔵に背を向けた。
と次の瞬間背中に強い衝撃を受ける。ぐはぁ!と呻き咳込みながら振り返る。
「っめぇ!何しやがる!」
「詰めろ、狭いんだよでくの坊が」
背中を思い切り蹴飛ばした上、悪態までつき何食わぬ顔で人のベッドに潜り込んだ最高僧であらせられます我らが三蔵法師様は、「触ったら殺す」などと言い放ちさっさと背を向けて寝入ってしまった。
オイオイどうしちゃったの三蔵様?おまえの方こそ頭打ったんじゃね?いや俺言ったけど、おかしいだろあり得ねぇだろアレは単なる軽口で、俺は分かっててお前ももちろん分かっててでも今胸の辺りがこそばゆいとゆーか温かいとゆーか妙な心持ちで、顔がニヤケて仕方ない。
どっちにしろ寝れねーわなコレ。そう呟き悟浄はゆっくりと目を閉じた。
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コレ×ではないですね、まだその段階ではない。
甘めやと思うんやけどいかがなもんでしょう。でも次の日この状況を見た八戒に延々嫌味と嫌がらせ攻撃を受けることを悟浄は知らない(笑)ビバ駄目男!
ちなみにテーマは添い寝さてくんね?でした。
ハピバ三蔵!
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プロフィール
HN:
凛01号
性別:
女性
自己紹介:
ジャンプや最遊記が好物の隠れヲタ。
機械に疎くアナログ派。図書館に住みたいと思っている若干活字中毒者。放浪癖あり。呑み助。あー民。
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