デジデジ。

先日久方ぶりの休みでしかもノープランだったので積み本を消化すべく引きこもりの準備をしてました。

煙草、眼鏡（遠視なので）VAMPSクッションに各種飲み物…。準備完了。いざ文字の海へダイブ！

同日一一００時通信が入る。
Y総督（おかん）より緊急出動要請。

日本全土7月デジタル完全移行は周知の通り。
我が帝国もTVにいたっては先行的にデジタル化は終了している。続いてチューナー、録画機器も完全デジタル化に移行することが決定した。
凛01号上等兵は可及的速やかにこれらの情報を収集し目標を手中に収めるべく移動車両をこちらにまわす事を命ずる。


文字の海でのダイビングを邪魔され些か腹が立ったが我が小国のテレビもそろそろデジタル化を考えていたので早速出動準備をする。

総督を迎えに行き戦地へと赴く。
しかし何故たかが上等兵たる自分にこんな任務が下されたのか。
それは私がただの歩兵ではなく値切りのスペシャリスト、人呼んで値切リスト凛01号だからだ（何ソレ）


まずは敵地偵察…なるほど、大方把握した。
これより状況を開始する―とこちらが作戦行動に出るより先に敵側から接触をしてきた。
先手か、なるほど有効な手だ。しかし見たところまだ新兵の雰囲気を拭いきれない奴ではないか。
そんな奴を交渉に寄越すとは私も随分と舐められたものだ。
よかろう、ノッてやる。この値切りのスペシャリスト、値切リスト凛01号の力とくと見せてくれるわ！

コンバット・オープン！


ダラダラと長引かせるのはあまり好まない。こちらの要求をはっきりと提示し相手の出方を窺う。

するとしばし待てと奥へと引っ込む。…ふむ、自分では判断しかねると上官へ指示を仰ぎに行ったか。
賢明な判断だ、しかし甘い！この隙にこちらがただ漫然と待っているだけとでも思ったか！

即座に店内に提示されてる価格の合計と予算、そして今現在市場での最安値を調べ比較する。
次の作戦行動に備え脳内シュミレーションを行う。

程なくして内訳の詳細を記したメモを持って交渉人が戻ってきた。

…オイオイ冗談キツいぜサージェント。これで勉強したつもりか？

「…これで精一杯ですか？」

「いや～これとこれは値引きさしていただきました。あとは設置配送を無料にしましたし…」

…確かに一応予算内ではある。安くなったと思うし元値も安かった。しかしだからといってその要求をのむわけにはいかない。

テロリストには譲歩しない、それが国際常識だ！（by相良軍曹）

「このレコーダーはこんくらいにならないですか？他のお店はそれくらいなんですが」

「っ！…えー…う～ん……分っかりました。ではその価格で」

もちろん提案した価格は市場最低価格より更に五千円ほど安くして言ったものだ。
こちらの要求をのむという事はまだ原価割れまではいってないって事だな。よし、一気に畳み掛けるぞ！

「で、チューナーはこれくらいにできますよね？」

「そ、そうですね」

狼狽えながら内訳を修正していく敵人。

「そうしましたら合計はこうですね」

「あっ配線コードは無料にしてください」

「……」

無言で修正する敵人。ふむ、まだすっきりせんな。端数を消させる凛01号。
無駄に数字が並ぶより０を四つで揃えたほうがすっきりするだろうと更に合計金額を値引く。
総督による後方支援（謎の応援歌）も続いている。
…てゆーか、五月蝿い、ちょ、黙ってておかん。気を取り直し

「合計はこれで」

そう高らかに宣言する。

脂汗を流しながら黙考する敵人。大丈夫か？目が泳いでるぞ。

「この金額なら即決で現金で支払う」

と駄目押しに言う。貴様も商人ならガッツを見せろ！


長考の末相手が折れた。

「…分かりました。。ではあちらでお会計を…」

引きつった笑顔で会計場に案内された。
支払いを待っていると敵陣営奥より会話が聞こえてきた。

えぇ？！マジですか？！ハハハハ…。驚きと乾いた笑い声。

どうやら原価割れまではいかないにしてもそれに近しい事態の様だ。

ふむ、心中は察する。しかしこちらを甘く見、油断したそちらの失策だ。

滞りなく支払いを済ませ敵地をあとにする。

同日、一三００時―ミッション・コンプリート

なかなか良いミッションだった。
このあと結果に大満足した総督より労いの言葉とともに昼食を馳走になった。

後日、操作方法が分からんと再度総督より呼び出された事をここに記しておく。




てな訳で値切りまくってきました。
お気付きかと思いますがフルメタにハマってるもんでこんな感じに(笑)あー書いてて楽しかった←

てか我がセーフティハウスのテレビ買ってないし！（オィィ）…いいもん、アナログ人間だし…ギリギリまで我慢するもん（沈）