漫画、アニメ(主に最遊記、ジャンプ、進撃の巨人)の感想。音楽(ラルク/hyde/HYDE)猫、カメラ等、煩悩上等日記。
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─山茶花梅雨─
天気予報は¨ところによりにわか雨¨だった。
ほぼ日課、というより頭の風通しをよくするための散歩という名の徘徊に出るときには、冬の澄んだ空気とともに気持ちいいほど晴れていた。
なにも決めずにただひたすら歩く。目に映るモノを漫然と心の中で文字に置き換える。
冬はなんだか個人的だなぁ人間にしても植物にしても。
なんてことを考えてたもんだからそれが雨だと気付くのには少しばかり遅れた。
どうやら予報でいう¨ところにより¨にあたったらしい。少しくらいの雨なら気にしないのだが思いの外降ってきたので、慌ててどなた様かの軒下を借りることにした。
冬の雨かぁ‥雪、降らないかなぁ。顔を空に向け目を閉じ匂いをかぐ。
頭の中にまですぅーっと雨が入り込む感覚。そんな気配とともにポタリと落ちてきた声。
「─降られちゃいましたねぇ」
自分の頭の中の声にしては軽妙だ。
フられた?何に?誰に?一瞬何のことか分からず目を開け周りを見回す。っとその横には自分と同じように空を見上げているあの男が居た。
「─店長、さん?」
と声に出せば視線はそのままに、どーもぉ~なんて相変わらず気の抜けた返事が返ってきた。
突然現れた人物に驚きいつもの如く間抜けな事を聞いてしまう。
「何してるんですか?」
すると今度は首を少し傾け視線をこちらに下ろし、
「何って、貴方と同じだと思うっスよ?」
と、さも可笑しそうに返されてしうもんで、
‥雨宿り、ですよね。と小さく呟くことしかできない。
全く油断ならない。いつの間に隣に居たのかしら?さっきまでは確かに自分一人だったはず。なのに彼はさも前から居ましたーなんて顔して佇んでいる。
─どれくらい経っただろうか。会話らしい会話していない。
‥止みませんねー。
そうですねー。
にわか雨って言ってたんですがねー。
そうですね。
雨音を縫ってポツリポツリと交わす言葉。
右側一歩半歩の距離。
その微妙な距離の空間に無意識に腕をさすってしまう。寒さなどではない何かに。
するとまたポタリと声が落ちてきた
「止みませんね~。ここで雨宿りもいいっスけど、アタシの店こっから近いんでぇ寄ってきません?」
え?でも傘‥ と問うべく顔をあげるとなんと、番傘を差して立っているではないか!
‥傘持ってるんじゃないか。雨宿りする必要ないじゃないか。そもそもこの男は云々かんぬん‥
湧いてくる言葉を無視し、深く考えてはいけないこの人に関して、と自分に言い聞かせる。
軽い脱力感と共に右側一歩半歩詰め寄る。
そのまま通り沿いを歩いていたのだが突然わき道に入る。‥こんな道知らないなぁ。なんて思ったが今主導権はこの男だ。そのままどんどん狭い道に入って行くので否応なしにくっつく羽目になる。歩き難いったらない。見上げた横顔はただ前を向くばかりでお構いなしに進んでいく。
一体ここはどの辺り?全く着く様子がない。どこを歩いているのだろう。別世界に迷いこんでしまったのではなかろうか。ありえないと言いきれないのが怖いところだ。聞こえるのは雨音と水をはぜる下駄の音。
いい加減文句のひとつでも言ってやろうと顔を上げればそこには‥見覚えある店の前の道。
喉まで出かけた言葉を無理矢理飲み込む荒技をこなす私をいざ知らず、着きましたね~なんてさっさと歩き出すこの男。
‥全く釈然としない。
お店に入り何やらゴソゴソ探す男の背中に嫌味も含め声を投げる。
「知らなかったなぁ。あんな道あったんですね。わき道に入るから近道と思いきや結構かかりましたねー。」
すると、
「あぁ、近道はちゃんとあるんスよ。ただ少ぉーしばかり遠回りしてみたんス。」
とタオルを渡しながら何くわぬ顔して返されてしまった。
んじゃお茶入れますね~なんて言って奥に入っていってしまう。
‥遠回りとな?なんで?何のために?必要性は?またしても湧いてでる疑問にそのまま立ち尽くす私。
‥いやいや、だからこの男の行動やらなんやらをいちいち考えてはいけないのだ。そう、気付かない振りをするのが得策だなのだ。
なのに何だろうか、この何とも言えないつかみ所のない感情は。まるであの男そのものみたいではないか!
やれやれとため息をついていると、奥からひょっこり顔をだした店長さんは、ほらほらぁ~早くあがってください?冷えたでしょぉ?
なんて言うもんだからずかずかと上がり込んで、店長さ~んお茶じゃなくてもっと素敵なものがいいなぁ~例えば─‥
「「熱燗とか?」」
重なる声、どちらともなくニヤリとしたり顔。
散歩に相い傘おまけに雨宿りがてら熱燗なんてご相伴に預かれるなら、行きがけの駄賃にしてはつりがくる。
さっきのもやもやは何処へやら。
とりあえずこの人とは一歩半歩の距離がいい。
=========
うぉぉ!間に合った!‥つか何コレ。自分の中では糖分多めなんですが。どっすか?修正したいなぁ‥無駄に長いような‥。
まぁ喜助と相合い傘を書きたかっただけなんやけど。彼はお天気雨みたいな人やと思います。なんつーか‥大好きだぁぁコノヤロォォ!←結局それかい(苦笑)
大晦日が誕生日で次の日が夜一の誕生日ってのがツボです。浦夜好きです。ってアレ?夢じゃないやん。
ともあれおめでとう喜助!良いお年を~
─山茶花梅雨─
天気予報は¨ところによりにわか雨¨だった。
ほぼ日課、というより頭の風通しをよくするための散歩という名の徘徊に出るときには、冬の澄んだ空気とともに気持ちいいほど晴れていた。
なにも決めずにただひたすら歩く。目に映るモノを漫然と心の中で文字に置き換える。
冬はなんだか個人的だなぁ人間にしても植物にしても。
なんてことを考えてたもんだからそれが雨だと気付くのには少しばかり遅れた。
どうやら予報でいう¨ところにより¨にあたったらしい。少しくらいの雨なら気にしないのだが思いの外降ってきたので、慌ててどなた様かの軒下を借りることにした。
冬の雨かぁ‥雪、降らないかなぁ。顔を空に向け目を閉じ匂いをかぐ。
頭の中にまですぅーっと雨が入り込む感覚。そんな気配とともにポタリと落ちてきた声。
「─降られちゃいましたねぇ」
自分の頭の中の声にしては軽妙だ。
フられた?何に?誰に?一瞬何のことか分からず目を開け周りを見回す。っとその横には自分と同じように空を見上げているあの男が居た。
「─店長、さん?」
と声に出せば視線はそのままに、どーもぉ~なんて相変わらず気の抜けた返事が返ってきた。
突然現れた人物に驚きいつもの如く間抜けな事を聞いてしまう。
「何してるんですか?」
すると今度は首を少し傾け視線をこちらに下ろし、
「何って、貴方と同じだと思うっスよ?」
と、さも可笑しそうに返されてしうもんで、
‥雨宿り、ですよね。と小さく呟くことしかできない。
全く油断ならない。いつの間に隣に居たのかしら?さっきまでは確かに自分一人だったはず。なのに彼はさも前から居ましたーなんて顔して佇んでいる。
─どれくらい経っただろうか。会話らしい会話していない。
‥止みませんねー。
そうですねー。
にわか雨って言ってたんですがねー。
そうですね。
雨音を縫ってポツリポツリと交わす言葉。
右側一歩半歩の距離。
その微妙な距離の空間に無意識に腕をさすってしまう。寒さなどではない何かに。
するとまたポタリと声が落ちてきた
「止みませんね~。ここで雨宿りもいいっスけど、アタシの店こっから近いんでぇ寄ってきません?」
え?でも傘‥ と問うべく顔をあげるとなんと、番傘を差して立っているではないか!
‥傘持ってるんじゃないか。雨宿りする必要ないじゃないか。そもそもこの男は云々かんぬん‥
湧いてくる言葉を無視し、深く考えてはいけないこの人に関して、と自分に言い聞かせる。
軽い脱力感と共に右側一歩半歩詰め寄る。
そのまま通り沿いを歩いていたのだが突然わき道に入る。‥こんな道知らないなぁ。なんて思ったが今主導権はこの男だ。そのままどんどん狭い道に入って行くので否応なしにくっつく羽目になる。歩き難いったらない。見上げた横顔はただ前を向くばかりでお構いなしに進んでいく。
一体ここはどの辺り?全く着く様子がない。どこを歩いているのだろう。別世界に迷いこんでしまったのではなかろうか。ありえないと言いきれないのが怖いところだ。聞こえるのは雨音と水をはぜる下駄の音。
いい加減文句のひとつでも言ってやろうと顔を上げればそこには‥見覚えある店の前の道。
喉まで出かけた言葉を無理矢理飲み込む荒技をこなす私をいざ知らず、着きましたね~なんてさっさと歩き出すこの男。
‥全く釈然としない。
お店に入り何やらゴソゴソ探す男の背中に嫌味も含め声を投げる。
「知らなかったなぁ。あんな道あったんですね。わき道に入るから近道と思いきや結構かかりましたねー。」
すると、
「あぁ、近道はちゃんとあるんスよ。ただ少ぉーしばかり遠回りしてみたんス。」
とタオルを渡しながら何くわぬ顔して返されてしまった。
んじゃお茶入れますね~なんて言って奥に入っていってしまう。
‥遠回りとな?なんで?何のために?必要性は?またしても湧いてでる疑問にそのまま立ち尽くす私。
‥いやいや、だからこの男の行動やらなんやらをいちいち考えてはいけないのだ。そう、気付かない振りをするのが得策だなのだ。
なのに何だろうか、この何とも言えないつかみ所のない感情は。まるであの男そのものみたいではないか!
やれやれとため息をついていると、奥からひょっこり顔をだした店長さんは、ほらほらぁ~早くあがってください?冷えたでしょぉ?
なんて言うもんだからずかずかと上がり込んで、店長さ~んお茶じゃなくてもっと素敵なものがいいなぁ~例えば─‥
「「熱燗とか?」」
重なる声、どちらともなくニヤリとしたり顔。
散歩に相い傘おまけに雨宿りがてら熱燗なんてご相伴に預かれるなら、行きがけの駄賃にしてはつりがくる。
さっきのもやもやは何処へやら。
とりあえずこの人とは一歩半歩の距離がいい。
=========
うぉぉ!間に合った!‥つか何コレ。自分の中では糖分多めなんですが。どっすか?修正したいなぁ‥無駄に長いような‥。
まぁ喜助と相合い傘を書きたかっただけなんやけど。彼はお天気雨みたいな人やと思います。なんつーか‥大好きだぁぁコノヤロォォ!←結局それかい(苦笑)
大晦日が誕生日で次の日が夜一の誕生日ってのがツボです。浦夜好きです。ってアレ?夢じゃないやん。
ともあれおめでとう喜助!良いお年を~
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あけましておめでとうございます~!!
今年もよろしくお願い致します。夢更新まったくなくて申し訳ない…(><;;)
おぉっ、久方ぶりに拝見する店主喜助さん夢!!やっぱこの話好きです、この喜助さんが好き(笑)
そしてあの話の女性群では夜一好きですあたしも。ヒロイン達なんて目じゃないぜ、姐御!(>▽<)
おぉっ、久方ぶりに拝見する店主喜助さん夢!!やっぱこの話好きです、この喜助さんが好き(笑)
そしてあの話の女性群では夜一好きですあたしも。ヒロイン達なんて目じゃないぜ、姐御!(>▽<)
明けましたね!
白夜様~いらっしゃ~い!
こちらこそよろしくお願いします♪
夢の更新はお話の神様が降ってきたときに是非。お気になさらず!のんびり楽しみに待ってますvv
そして!新年早々嬉しいお言葉ありがとうございます(><)
うちの喜助気に入っていただけたようで良かったです。原作ありきで自分の中でかみ砕いて妄想を練り込んで(笑)書いたものを好きって言ってもらえるのは歓喜の極みです!
夜一いいですよね~強い子好き。なので織姫よりタツキ派です(苦笑)
またよろしかったらどうぞ~
こちらこそよろしくお願いします♪
夢の更新はお話の神様が降ってきたときに是非。お気になさらず!のんびり楽しみに待ってますvv
そして!新年早々嬉しいお言葉ありがとうございます(><)
うちの喜助気に入っていただけたようで良かったです。原作ありきで自分の中でかみ砕いて妄想を練り込んで(笑)書いたものを好きって言ってもらえるのは歓喜の極みです!
夜一いいですよね~強い子好き。なので織姫よりタツキ派です(苦笑)
またよろしかったらどうぞ~
明けましたね。
おめでとーッス!
やっぱりいいな、凛さんの書く喜助!
忙しない世間から少し離れてゆっくりと時間が流れてるような…ね。
うんうん、この距離感が堪らなくツボ!
そして私も浦夜好きッスよ。(笑)
風邪の調子はいかがッスかね?
今年もどーぞ、ヨロシコシコ~!(笑)
やっぱりいいな、凛さんの書く喜助!
忙しない世間から少し離れてゆっくりと時間が流れてるような…ね。
うんうん、この距離感が堪らなくツボ!
そして私も浦夜好きッスよ。(笑)
風邪の調子はいかがッスかね?
今年もどーぞ、ヨロシコシコ~!(笑)
明けやがったね
今年もガッツリ絡んでいこうね!(笑)
‥ちょ、何?また誉められちゃったよ。ダメだって凜さんそーゆーの慣れてないんだって!これは喜助のなせる技やね。奴はあんまセカセカしてるイメージ無いからね。
ところで喜助って攻め受けどっちやと思う?‥
キャァァ!うちの中で神聖な領域の鰤に魔の手が‥(笑)
どうしよ助けて。
風邪はね、なんか鼻。とりあえず鼻。ってお前ジャッキーか!(笑)
大分治ったよ~ありがとね!(^^
‥ちょ、何?また誉められちゃったよ。ダメだって凜さんそーゆーの慣れてないんだって!これは喜助のなせる技やね。奴はあんまセカセカしてるイメージ無いからね。
ところで喜助って攻め受けどっちやと思う?‥
キャァァ!うちの中で神聖な領域の鰤に魔の手が‥(笑)
どうしよ助けて。
風邪はね、なんか鼻。とりあえず鼻。ってお前ジャッキーか!(笑)
大分治ったよ~ありがとね!(^^
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プロフィール
HN:
凛01号
性別:
女性
自己紹介:
ジャンプや最遊記が好物の隠れヲタ。
機械に疎くアナログ派。図書館に住みたいと思っている若干活字中毒者。放浪癖あり。呑み助。あー民。
機械に疎くアナログ派。図書館に住みたいと思っている若干活字中毒者。放浪癖あり。呑み助。あー民。
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