漫画、アニメ(主に最遊記、ジャンプ、進撃の巨人)の感想。音楽(ラルク/hyde/HYDE)猫、カメラ等、煩悩上等日記。
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※エルヴィンワンライの拗ねヴィンとなんとなく繋がってます。
「スイーツ」
王都から帰ったエルヴィンから話があるだろうとリヴァイは部屋に訪れた。部屋に入るなり土産だ、とポケットから直接渡されたものはナプキンに包まれただけの乾燥してパサパサになったマフィンだった。
そんな物を渡され眉を寄せ睨みあげるリヴァイを気にもとめずに机の上に本や資料を広げ始める。しばらく様子を見ていたが、声をかけても生返事ばかりする彼に苛立ったリヴァイは机の上のそれらを取り上げ、代わりに紅茶とパサパサになったマフィンにジャムを添えたものを置いた。
抗議の視線を送るエルヴィンを無視して彼の机に軽く腰をかけマフィンをかじり紅茶を飲む。
「食えよ」そう声をかけたがエルヴィンは口をとがらせ拗ねた表情を浮かべそっぽを向いた。
リヴァイは目を細めそんな彼を視ていたが自分のかじりかけのマフィンにたっぷりとジャムを乗せると彼の顎を掴んでこちらを向かせて口の中へと突っ込んだ。
拗ねた表情から一転、驚いて目を見開きパサパサの触感に咽せそうになりながらも飲み込んだエルヴィンの口の中に甘いジャムの味が広がる。
バツの悪そうな表情をしてこちらを見上げるエルヴィンにリヴァイは満足げに彼の口元についたジャムを舐めあげた。
「スイーツ」
王都から帰ったエルヴィンから話があるだろうとリヴァイは部屋に訪れた。部屋に入るなり土産だ、とポケットから直接渡されたものはナプキンに包まれただけの乾燥してパサパサになったマフィンだった。
そんな物を渡され眉を寄せ睨みあげるリヴァイを気にもとめずに机の上に本や資料を広げ始める。しばらく様子を見ていたが、声をかけても生返事ばかりする彼に苛立ったリヴァイは机の上のそれらを取り上げ、代わりに紅茶とパサパサになったマフィンにジャムを添えたものを置いた。
抗議の視線を送るエルヴィンを無視して彼の机に軽く腰をかけマフィンをかじり紅茶を飲む。
「食えよ」そう声をかけたがエルヴィンは口をとがらせ拗ねた表情を浮かべそっぽを向いた。
リヴァイは目を細めそんな彼を視ていたが自分のかじりかけのマフィンにたっぷりとジャムを乗せると彼の顎を掴んでこちらを向かせて口の中へと突っ込んだ。
拗ねた表情から一転、驚いて目を見開きパサパサの触感に咽せそうになりながらも飲み込んだエルヴィンの口の中に甘いジャムの味が広がる。
バツの悪そうな表情をしてこちらを見上げるエルヴィンにリヴァイは満足げに彼の口元についたジャムを舐めあげた。
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林を抜け開けた場所の木の根本にケニーは座り込んだ。全くこのケニー様がなんてザマだ。彼はもう自分が助からないことが理解できた。そしてくすねてきた箱に手を触れる。コイツを使えばあるいは…しかしそれを使ったところで自分の夢が叶うことが無いことも理解できた。
予想通り俺を見つけたクソガキが問いつめる。オイオイオイオイこんな時になんて事聞きやがる隙だらけだぜ。ケニーは笑ってかつて夢だったそれを間抜け面した隙だらけの胸にたたきつけた。
ただの兄貴だ。人の親にはなれねえよ。
心のどこかで期待していた答えは返ってこなかった。その上ケニー相手に隙を見せた俺は心臓を突かれた。これがもし凶器だったら死んでいた。リヴァイは彼の顔をしばらく見つめそっとその見開いた目を伏せその場を後にした。
お前は一体なんだ?ケニーの問いを思い返す。俺は、俺の夢は…分からない。巨人の脅威に怯えず飢えもなく平和に暮らせること、人類の夢。俺の夢ではないかもしれないが望みではある。もしそんな世界が出来たなら俺にも夢が持てるだろうか。リヴァイは胸の内ポケットに触れた。ケニーが欲したもの、力。かつての彼の夢。これを有効に使えば俺たちが目指していることが叶うだろうか。
リヴァイはドアを開け声をかけた。
「オイ、エルヴィン報告だ」
予想通り俺を見つけたクソガキが問いつめる。オイオイオイオイこんな時になんて事聞きやがる隙だらけだぜ。ケニーは笑ってかつて夢だったそれを間抜け面した隙だらけの胸にたたきつけた。
ただの兄貴だ。人の親にはなれねえよ。
心のどこかで期待していた答えは返ってこなかった。その上ケニー相手に隙を見せた俺は心臓を突かれた。これがもし凶器だったら死んでいた。リヴァイは彼の顔をしばらく見つめそっとその見開いた目を伏せその場を後にした。
お前は一体なんだ?ケニーの問いを思い返す。俺は、俺の夢は…分からない。巨人の脅威に怯えず飢えもなく平和に暮らせること、人類の夢。俺の夢ではないかもしれないが望みではある。もしそんな世界が出来たなら俺にも夢が持てるだろうか。リヴァイは胸の内ポケットに触れた。ケニーが欲したもの、力。かつての彼の夢。これを有効に使えば俺たちが目指していることが叶うだろうか。
リヴァイはドアを開け声をかけた。
「オイ、エルヴィン報告だ」
クシェルはよくリヴァイを抱きしめた。朝起きた時仕事に行く前、夜眠る前には抱きしめてそっと額にキスをした。リヴァイは自分からせがんだ事は無いが彼女にはそれが分かるのか、リヴァイと静かに名を呼び優しく抱き寄せた。抱きしめられながらリヴァイはそっと彼女の顔を見つめる。伏せられた目と緩く結ばれた口元。それはとても綺麗でリヴァイは大好きだった。視線に気づいたクシェルは眩しそうに目を細め彼の頬を撫でた。ここは世界で一番優しく安全な場所だ。リヴァイはそう思った。
乱暴にドアが開く音がした。ケニーが帰ってきたようだ。リヴァイはベッドから降りドア越しにケニーの様子を伺い視た。彼は酒を片手に上着も脱がずにだらしなく座っていた。リヴァイに気づいた彼はガキは早く寝ろそう言って酒をあおった。リヴァイはそんなケニーを視ていたが何を思ったのかケニーの横に行き体をくっつけて座り込んだ。オイオイオイオイオイ、ママが居ねえと一人で寝ることも出来ねえのか?ケニーはからかう様に言った。リヴァイはじっとケニーを見上げていたが視線を外し何も言わずに目を閉じた。
自分の横で小さくうずくまる子供を視る。黒い髪、伏せられた目と緩く結ばれた口元。否が応にも面影が重なる。そうかそうだな、お前にはアイツの血が流れているんだな。
酒をあおろうとして中途半端に上がっていた手を下ろす。慣れない温かさが体の左側から伝わってきて思わず舌打ちしそうになる。勘弁してくれ。俺は人の親にはなれねえよ、なあクシェル。そう一人ごちてため息をついた。
乱暴にドアが開く音がした。ケニーが帰ってきたようだ。リヴァイはベッドから降りドア越しにケニーの様子を伺い視た。彼は酒を片手に上着も脱がずにだらしなく座っていた。リヴァイに気づいた彼はガキは早く寝ろそう言って酒をあおった。リヴァイはそんなケニーを視ていたが何を思ったのかケニーの横に行き体をくっつけて座り込んだ。オイオイオイオイオイ、ママが居ねえと一人で寝ることも出来ねえのか?ケニーはからかう様に言った。リヴァイはじっとケニーを見上げていたが視線を外し何も言わずに目を閉じた。
自分の横で小さくうずくまる子供を視る。黒い髪、伏せられた目と緩く結ばれた口元。否が応にも面影が重なる。そうかそうだな、お前にはアイツの血が流れているんだな。
酒をあおろうとして中途半端に上がっていた手を下ろす。慣れない温かさが体の左側から伝わってきて思わず舌打ちしそうになる。勘弁してくれ。俺は人の親にはなれねえよ、なあクシェル。そう一人ごちてため息をついた。
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プロフィール
HN:
凛01号
性別:
女性
自己紹介:
ジャンプや最遊記が好物の隠れヲタ。
機械に疎くアナログ派。図書館に住みたいと思っている若干活字中毒者。放浪癖あり。呑み助。あー民。
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